もうひとつの本棚(侍日誌)
瀕死の中年親父による癒しと感動日記(心ピカピカですか?)
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風の中のマリア(百田尚樹)
2012-08-31 (金) 22:57 | 編集
ハチ目スズメバチ科最大のオオスズメバチ【ヴェスパ・マンダリニア】の生態を、彼女たちを擬人化することを通して詳細に描いている
自然の厳しさ、生命の不思議さを感じ得ずにはいられない

風の中のマリア (講談社文庫)風の中のマリア (講談社文庫)
(2011/07/15)
百田 尚樹

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【ヴェスパ・マンダリニア】の戦士の仕事は獲物を殺戮し食料をえること
マリアは種を守るために本能に従い戦い続ける
そこに判断の余地や葛藤はないはずなのだが
マリアはたった一度だけとても淡い、淡すぎる恋をした
それは繁殖のため残されたゲノムの作用と理解することもできるのだが

人間もオオスズメバチと程度の差こそあれ、何れは死を迎える
人間にとっては生きるために感情的になったり、エゴを通すことが是なのか、
それとも環境に適応し協調するのが是なのか・・・
人間にとって従うべき掟とはなんだろうかとつい考え込んでしまう
そう考えさせることがこの作品の狙いか
あるいは何も考えるな【莫妄想】というメッセージなのか

スズメバチのワーカーの寿命は約一ヶ月、比較して人生はとても長い
人間の行動の多くもあらかじめ定められたゲノムの作用だとしたら
刹那に生きることを拒んだとしても、逆らうことは容易ではない

  The Street Sliders - 風が強い日
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何でも見てやろう(小田実)
2012-08-13 (月) 18:33 | 編集
小田実さんと言えば、学生時代(約25年前)『朝まで生テレビ』にヒールとして出演なさっていたのを思い出す。
多くのの学生は自分と同じでプロレス中継でも見る感覚で討論の内容なんてどうでも良かったんじゃないだろうか?そんなことで私の現在がある(笑)
何でも見てやろう (講談社文庫 お 3-5)何でも見てやろう (講談社文庫 お 3-5)
(1979/07/11)
小田 実

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ある知人に薦められ読みました。458ページもあり歯ごたえ十分!
文中”インテリ”という言葉が何度も出てくる。
言外に”インテリ”を讃え、自分も同じ”インテリ”なんだと誇らしげに思っているらしきことに新鮮な感覚を覚えた。
どうでも良いことだが、私の世代、育った環境では”インテリ”は少なからず皮肉や嘲笑の対象だった。そんなバイアスがかかっていたことに今気づいた。

著者の繰りなす言葉は確かに”高度なインテリ”でインテリジェンスに欠ける自分には、インターネットという文明の利器が無ければ25年前に読んでも理解することは難しかったかも知れない。
本書を読んで私が感じていることはそういうことだ・・・・
あの時代に世界の東端のこの国から飛び出して様々な国で多くの人に合い、国民性や貧富の差を知る。
凄い・・・・一体こいつは何人のガイジン娘とやりまくったんだ!
自分だって25年前に本書にであっていれば今頃はと言う莫れ。
交通も発達し、様々な情報が入手可能であるのだから、著者ほどの若さや、気概はなくとも何かしら出来るのではないだろうか・・・・

自分を含めたカイロのヒッチハイカーについて”ひとつのやりきれない臭気”を感じると著者は語る。
彼らは長旅に疲れ、倦み、それでいて旅を切り上げて、自分の所属していた社会に敢然と立ち向かうこともせずにいる。彼らは匂った。~中略~体も精神も異様な臭気-虚無的で不潔なすさんだ臭気を発していた。

旅に出ることもなく、ひたすら現状を維持しようとしている自分に対して虚無的で不潔なすさんだ臭気を感じています。
これは加齢臭?

奥田民生 さすらい
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【三人の侍2002】さすらい (奥田民生) 4/23

蛇足ですが
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インドでわしも考えた(椎名誠)
2012-08-08 (水) 22:11 | 編集
25年以上前のこと、単行本の初版が友人の部屋にあったのを覚えている。
インドでわしも考えた (集英社文庫)インドでわしも考えた (集英社文庫)
(1988/01/20)
椎名 誠

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藤原新也著の『インド放浪』の青年は何か哲学的で、写真もどこか切なく、セピア色にくすんでいて思想の深さや、神秘的な何かを感じさせられた。

対して本書はというと原色で狂ったような太陽の明るさや熱風、サリーを着た女性や乞食の息遣い、家畜の糞尿や人間の死体の匂いを間近に感じてしまう。
テーマは『3メートル空中浮揚するヨガの行者を探すこと』なのにである。
これが妥当な表現かどうかはわからないが
”力が入っていないのに筆力がある?”ということだろうか。
何より、椎名さんの本は読んでていつも元気が出る

妹尾河童さんの解説から、インドに長く暮らしていた知り合い曰く
【インドって多面的な国だから、どんなに表現しても”これがインドだ”なんて決めつけるのは無理。だからもっともらしくインドを紹介したものより、その人が感じたインドが実感的に書かれているもの方がずっと信用できる。百人の人がインドを旅すれば百通りのインドがあるはず。】
後悔は先に立ちませんが、発刊された当初借りて読んでおればと思ふ
今もインドの女性はサリーを来ているのだろうか?
そしてインド人は今も毎日カレーを食しているのだろうか?
日本インド化計画
筋肉少女帯



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藤原 新也

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